アール(曲線)の壁や凸凹の面にタイルを取り付ける際の工夫をご紹介します
今回の下地はコンクリートブロックの上から吹きつけ塗装をしている壁です。
●下地処理●
新築や、下地がしっかりしている場合は良いのですが、触って簡単にボロボロと塗装が落ちてくるようなら上のように塗装を剥がして
コンクリート面に直接接着した方が長持ちします。
●接着剤●
今回は主にコンクリートボンド(ホームセンターにて購入)を使いました。
このボンドの成分は変成シリコンで質感もシリコンと同じですので、接着剤塗布方法はこちらと同じ要領です。
ただ、シリコンは固まるまでに非常に時間がかかります。
その上こちらの壁はザラザラしていてテープがくっつきにくいので、固まるまでに落下→破損の恐れがあります。
そこで、強力両面テープやエポキシ接着剤を併用して接着し、テープで留めます。
●緩衝材の工夫●
凸凹やアールのせいで接着面とタイルの間に隙間ができてしまう場合、上のように木の端切れなんかをシリコン接着剤の間にムニュッとつっこんでおきます。
小さな凸凹などは有る程度ならシリコンが詰まってしまうので大丈夫ですが、3mm以上になってくると凸部分が支点となって、衝撃が加わると割れる可能性が高まります。
●仕上げ●
接着剤が固まってテープをはずしたら、木が見えていた部分にコーキングを施します。
今回は白色の変成シリコンを使いました。
これで雨によって木が腐食するのを抑制し、見た目も良くなります。
●コーキングと変成シリコン●
コーキングより変成シリコンの方が倍程の高値(500円程度)です。
変成シリコンは瓦の補修などに使われるもので、シリコンよりも太陽光線に強く(表札の裏側なのでほとんど日光は当たりませんが)長持ちするように思います。
表札接着に関係ありませんが、コーキングは塗装できませんが変成シリコンは塗装ができます。
今は白・黒・ベージュ・・・と色んな色が出ているので、壁の色に合わせてお選び下さい。